
実家の車庫を開けた瞬間、少し湿った空気とともに、昔の記憶が一気によみがえりました。そこには父が使っていた自転車や工具、園芸用品、使い道の分からない金具などが所狭しと置かれていました。父が亡くなってから何度か実家を訪れていましたが、車庫の中まで本格的に確認したことはありませんでした。
父は物を簡単に捨てない人でした。壊れた道具も「いつか使うかもしれない」と言って棚の奥にしまい、空き缶や古い木材まで取っておくことがありました。生前は少し困った習慣だと思っていましたが、いざ本人がいなくなると、どれが必要な物なのか判断するのが難しくなります。
最初に目についたのは、壁に立てかけられた自転車でした。タイヤはすっかり空気が抜け、サドルにもほこりが積もっています。父が近所の店へ買い物に行くときや、朝早く散歩に出かけるときに使っていたものです。処分するかどうか迷いましたが、写真を撮ってから家族で話し合うことにしました。
その後、工具箱を開けると、釘やネジ、古いドライバーがいくつも出てきました。種類ごとに分けようとしたものの、似たような部品が多く、作業はなかなか進みません。さらに、車庫の隅には重たい植木鉢や使わなくなったホースもあり、私一人で動かすのは危険だと感じました。
弟に手伝いを頼みましたが、お互い仕事があるため、作業できる日は限られていました。そこで、家族で残す物を先に決め、持ち運びや分別など負担の大きい部分については専門業者に相談する方法を考えました。観音寺市で遺品整理の事ならリアライフ香川へという情報も確認し、車庫のように屋外の荷物が多い場所について、どのような対応が可能なのか相談内容を整理しました。
片付けが進むと、車庫の床が少しずつ見えるようになり、家の前を通る近所の方にも「きれいになったね」と声をかけられました。父の自転車はすぐに処分せず、状態を確認したうえで、思い出として残すかどうかを改めて考えることにしました。
遺品整理では、家の中の家具や衣類だけでなく、車庫や物置にある細かな荷物も大きな負担になります。思い出があるからと全て残すのではなく、安全面や保管場所も考えながら、家族で一つずつ判断することが大切だと実感しました。



